静岡生まれ東京下町育ちのミニシュナの日常と里帰り


by nyarcil
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インド映画『ダンガル』、女子レスリング選手一家の実話です


インド映画『ダンガル(Dangal)』。
(日本題『ダンガル きっと、つよくなる』)


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2時間20分の長さが全く気にならなくて、最後の10分くらいは感動で涙がでました。
近年見たうちで一番痛快で、感動的な映画。 
インドの女子レスリングのチャンピオン一家の物語で、実話だそうです。
(Dangal とは、挑戦とか、闘志とかの意味だとか)


ざっとストーリーを***********


マハヴィール・シン(演じるはインド一の人気俳優アーミル・カーン)は、かつてインドのレスリング・チャンピオン。

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全国チャンピオンになったころのマハヴィール



代表選手として世界で戦うことを夢見ていたが、経済的に厳しく家族のために断念。
それでも「自分の夢を息子に」と男子を得ようと子どもを作るも、授かったのは女の子ばかり4人。
がっくりするマハヴィール。


しかしある日、長女と次女(ギータとバビータ)が、近所の男の子たちと喧嘩して完膚なきまで叩きのめしたことから、彼は娘たちの格闘技の才能にきづく。
(自分のレスリングの遺伝子が娘たちに受け継がれていたのですね)

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ギータとバビータ
(えっ、レスリング?!)

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マハヴィールは娘たちに「レスリングで世界チャンピオンになる」という自分の夢を託すことを決め、ギータとバビータに厳しいトレーニングを開始するのだ。 



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マハヴィールのトレーニングはスパルタ式で、娘たちは髪まで短く切られてしまう。
父親に逆らえず、いやいやトレーニングを続ける娘たち。


しかし、ある日友人の結婚式の結婚パーティーで、14歳で花嫁となった友人の言葉を聞いて二人は考えをかえることに。

「あなたたちがうらやましい。私の父は小さい頃から私に家事をしこんで、14になったら顔も知らない相手と結婚させる。それに比べてあなたたちのお父さんは、娘のためにレスリングを教えようとしてる、娘の未来を思って」

それまで人生について考えたこともなかったギータとバビータだが、この友人の言葉に、自分たちの父がいかに自分たちの将来を思ってくれているのかを知るのだ。


翌日から二人は人が変わったように、自らすすんで練習をするようになる。

長女ギータは、そのうち近くの町の格闘大会に出るようになり、他の男子選手を倒して賞金を得るまでになる。

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格闘大会で男子を破って優勝し、喝采をあびるギータ

マハヴィールは、マットの上で戦うスポーツレスリングを、二人に本格的に教え始める。

これまで男子を相手に闘っていたギータにとって、女子とのレスリング試合は楽勝。 
ギータは、ジュニアからシニアまで女子レスリングの全国大会を連続制覇してしまう。

チャンピオンとなったギータは、国立体育学校への進学のみちが開け、家を出て学校の近代的設備でトレーニングする生活が始まる。

しかし、初めてマハヴィールから離れて生活するようになると、仲間の影響もあって、ギータは髪をのばしてマニキュアしたり、甘いものやスパイスを食べたり、今までなかった自由な生活を謳歌。
それがたたってか、ギータはレスリングの試合で勝てなくなってしまう。

ギータは、厳しい言葉で自分を叱るマハヴィールに反発し疎遠となり、ますます連敗が続いてしまう。

心配するマハヴィールは、妹のバビータも全国チャンピオン(ギータとは体重の階級が異なる)になって体育学校に進学すると、自分も学校のある町へ引っ越し、学校に隠れて二人を指導し始める。


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大きな国際大会がインドで開かれ、ギータはマハヴィールのアドバイスに従って闘い、強敵を次々に破り勝ち上がっていく。

ギータの決勝の対戦相手はオーストラリアの選手で、かつてギータが何度か負けたことのある強敵。
決勝の試合は一進一退、相手がポイント優位の状態で残り時間が10秒となるが・・・。

***********


さてこの映画、何がいいかって言うと、試合シーンが、実際のレスリングの試合を見ているような異様な迫力があること。


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ギータだけでなく対戦相手となる選手もガタイがよくて、レスリングの技も確かで動きが早い。
実際の試合と違い、審判が途中で口をだして動きが止まることがなく、鍛え上げられた身体の女子選手たちの技の掛け合いが続いて目が離せず、気が付くと拳に握りしめて見ていました。

ところでこの映画、中国で外国映画として異例の大ヒットとなったそうです。
それ「凄くわかるなぁ」と思いました。
映画最初の方で男の子が欲しくて夫婦で産み分け方法を試した挙句、4人めも女の子だったとき、
落胆するマハヴィールに、妻が申し訳なさそうに、
「女の子しか生めなくてごめんなさい」というシーン。
(この妻の言葉「嫁は男子の跡取りを生むべし」の文化の国の女性には身につまされる)
そんな妻に、マハヴィールが
「それは君の責任ではない」
と優しくいうところ、中国の女性もほろりとなってしまったに違いない。



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主演のアーミル・カーンは、無言でじろりと見るだけで相手に言うことをきかせてしまうコワモテ親父、でも内面は娘への愛情にあふれ、娘のためなら何でもやってしまう熱血親父の役を見事に演じてます。
その存在感が素晴らしい。

国際大会の決勝試合の前日、ギータにマハヴィールがかける言葉:
「明日の試合は、自分の人生を自分ではどうすることもできない多くのインドの女性のために戦え」
「そういう人たちがテレビで試合を見るからその人たちに勇気を与えるんだ、がんばれ」

この映画、ラストシーンはサイト主だけでなく、映画館にいた観客の多くが泣いていました。

泣くことが清々しく感じられたのは、この映画には、女性が自分の人生を選ぶのが難しいインドのような国の女性に対する応援メッセージが込められているから。

画面のギータを応援しながら、サイト主、心のなかでは自分自身に対して「ガンバレ」って言っていたのかも、とふと思ったり。

この映画、劇場でもう一回見に行きたいと思っています。



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Commented by nekotama at 2018-04-11 09:38 x
ストーリーを読んだだけで感動しました。
最近映画を見ていないから見にいけるかなあ。
4月から5月の連休まで忙しくて、気がついたら上映期間が終わっていたということが何回もありました。
日本のレスリングの社会も大騒ぎ、変な事になっていますね。
この映画のように清々しくはいきません。
しかし、nyarcilsamaのストーリーのまとめ方がすごい!
読んだだけで見たような気がしました。
Commented by nyarcil at 2018-04-11 13:15
nekotama様
相方シニアから「長すぎる」と言われて凹んでました。ありがとう!
本物のギータとバビータ、吉田沙保里や伊調馨と試合しているんですね。
(さすがに吉田と伊調には勝てません) 
どちらか、東京オリンピックにも出られるといいですね。
Commented by marucox0326 at 2018-04-11 20:26
こんばんわ。
へ~~実話なんだ。ボリウッドダンスもみられるんでしょうか^^;
父親役は「きっとうまくいく」の主演を張ってた方かな?
私は、インドで製作されたインド映画では「めぐり逢わせのお弁当」という
作品が一番好きなんですけど、こちらも面白そう。
Commented by nyarcil at 2018-04-12 12:47
marucox様
そうです、父親役は「きっとうまくいく」の主役の人。あの映画も実話でしたね。
これは残念ながら踊りの無いインド映画です。(^ ^;)
先日なぜインド映画に必ず踊りのシーンがあるか、インド人が教えてくれました。
インドの映画は1本あたり3時間以上と長いのので、男性は踊りのシーンになると出ていくのだそうです。
つまり踊りは、タバコやトイレの時間。女性は格闘シーンになると出ていくのだとか。
「めぐり逢わせのお弁当」、面白そうですね。 見てみます、ありがとう!
by nyarcil | 2018-04-10 23:58 | My Favorite | Comments(4)