静岡生まれ東京下町育ちのミニシュナの日常と里帰り


by nyarcil
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台南旅行その一 台南は歴史が面白い、台湾の古都


2月に休暇を利用して台湾の台南に旅行してきました。2回に分けて、ブログにアップ。

成田から高雄まで飛行機で、そこから台鉄で台南まで行きました。台湾で台北以外の都市に泊まるのは初めてです。

なぜ台南に行きたかったというと、『セデックバレ』、『海角7号』、『KANO』などで有名なウェイ・ダーション(魏徳聖)監督が今撮影しているのが、400年前の台南を舞台にした映画だと聞いたから。
それが公開される前に一度、台南に行ってみたかったのです。

昔の台湾は台南が第一の都で、かつて日本の朱印船貿易の中継地点であり、大航海時代にやってきたオランダ人に支配されました。
特に1600年代は、日本船の船長浜田弥兵衛がオランダの提督を人質にとる事件があったり、中国本土(明)から鄭成功が軍を引き連れてきてオランダ人を追い出し台湾を独立国家としたり、面白い話がいっぱいあります。

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台南からタクシーで20分ほどの安平にある、オランダ人が建てたゼーランディア城、現在の名前は安平古堡(アンピンクーパオ)。

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ここの歴史案内にも日本人船長の浜田弥兵衛の話はありました。 日本でも戦前は、菊池寛の本などで、外国人と対等に渡り合った度胸のある日本人として広く知られていました。
(ウェイ・ダーション監督の映画でも浜田弥兵衛の話を出してくれたらなぁ、と思うサイト主です)

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画像は「浜田弥兵衛らに捕らえられるピーテル・ノイツ」

簡単に説明すると、1628年(日本の江戸時代初期)、台湾を支配していたオランダ東インド会社の提督ネイツが外国船に関税をかけることを決め、従わない日本船の積み荷を取り上げ、それを取り返す談判にいった浜田弥兵衛と部下が隠し持っていた短刀でネイツに襲いかかり、捕虜にして船で江戸に連れて行った、という事件です。

この事件の処理で、オランダは江戸幕府と協議しますが、日本との交易を重要視していたオランダ側が折れて、日本側の勝利で終わります。
(1636年江戸幕府は鎖国政策をとり、長崎の平戸で、中国とオランダだけを相手に貿易するようになり、台湾から日本人が撤退します)


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1661年にゼーランディア城を攻略しオランダ人を台湾から追い出し、台湾を統治したのが、鄭成功。
台湾人・中国人にとっては民族的英雄です。

鄭成功の母親は日本人ということもあって、日本でも近松門左衛門が『国姓爺合戦』という歌舞伎にしています。


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オランダが鄭成功に降伏したときの像。台南市街の赤崁楼(オランダ時代はプロヴィンティア城)にて。

鄭成功の一族による台湾統治は35年続き、その後清の領土となり、日清戦争後日本の統治下に入るまでは台南が台湾の首都でした。

そんな歴史で、台南ではオランダ、清、日本、それぞれの時代の建造物があり、観光資源は豊富。
外国人観光客はそれほど多くないようで、日本人も、中国の団体観光客もホテル以外で見ませんでした。


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今回の旅行では、台湾鉄道に乗ることが多かったです。
駅の自動販売機で買えるのは乗車券のみで、指定席券は駅の窓口に並ばないと買えないとわかり、2回目からは行先駅名と「指定席、2票」と書いた紙を用意して列に並ぶようになりました。
(こういうこと、ガイドブックには全然書いてない)

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台湾で最も敬愛されている日本人、八田與一技師が作った烏山頭ダムを見に、台鉄で隆田駅へ。

そこからタクシーで、運転手さんにガイドしてもらいながら、ダムの周りの記念館などに行きました。

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ここは映画『KANO』にも出てきた場所です。

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八田さんの住居も復元されてました。

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八田與一氏が台湾で尊敬される理由のひとつはその人柄なのですが、ダム工事の途中で予算が縮小され人を解雇しなければならなくなったとき、八田氏は現地の人は辞めさせず、日本人から、それも優秀な人から辞めさせたのだそうです。 
「日本人なら他で仕事を探せるが、現地のひとはそうはいかない」、と言って。

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八田與一氏の像のまわりに赤いテープが張られていたのは、最近像の手の部分が何者かによって破損されたから。

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八田與一さんが台湾にダムを作った話のアニメ映画、『パッテンライ』(八田が来た!)。
旅行から帰ってから見ましたが、ダムの水をどのように利水したかがわかって面白かったです。




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by nyarcil | 2018-03-04 22:12 | 台湾 Taiwan | Comments(0)