静岡生まれ東京下町育ちのミニシュナの日常と里帰り


by nyarcil
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カテゴリ:台湾 Taiwan( 8 )


4月最初の日曜日、池袋西口公園に、第5回台日文化交流を見に行ってきました。

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2012年に、日本にいる台湾の人たちが集まって東日本大震災復興支援のイベントとして第一回目を開催し、今年で5回目。
今回も売上の一部は、東日本大震災復興支援のために寄付されます。

5回目になるともうすっかり根付いて、日本各地でお店をだしてい台湾の人たちが年に一回集まる交流の場になっているみたい。
日本在住の台湾出身の人たちや日本人の他、台湾本国からパフォーマンスを披露しにくる人たちもいて、和気藹々とした雰囲気。

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お客さんを出迎える台湾版一休さんたち。

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日本人のお客さんも常連組が増えて、毎年このイベントを楽しみにやってくる人たちで、けっこう混み合っていました。 サイト主もこのイベントに来るの、今年で3回目です。

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台湾料理の屋台がいろいろ。チマキ、餃子、酸辣粉、ワンタン、油條、包子、タピオカミルクティー、などなど。
やっぱり花より団子ですよね。

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舞台の演目もいろいろ。中国の剣を使っての演舞やら、子どもたちの獅子舞もあります。

フルート独奏を聴いた後、台湾から来た歌手が中国語と日本語で交互に歌う『夜来香(イエライシャン)』に『グッバイマイラブ』。

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演奏も歌も、誰もが知っているメロディばかりで、ついしんみりと聴き入ってしまいました。

そろそろ腰をあげようかと思ったとき、ふと誰かが自分の肩に手を置いた感触がありました。
まるで「もうちょっと聴いていよう」と言っているかのように。

実はサイト主の母、先週逝きました。 桜が咲き始めたばかりのときに。
すでに亡くなっていた父は戦前の台湾で育った人で、きっと台湾が懐かしく、母と一緒に聴きにきたのではないかと思われます。

子どもたちの唄う『花は咲く』の合唱を聴いて、やっと席を立ちました。

お母さん、お疲れさまでした。
そして、ありがとう。

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by nyarcil | 2016-04-11 22:52 | 台湾 Taiwan | Comments(4)

2016年10月1日の追記です:
この映画、『私の少女時代 Our Times』のタイトルで、
日本で2016年11月26日公開だそうです。
良かった!
**************************

今年1月台湾総統選で民進党の蔡英文さんが当選しましたが、その投票日に台湾に出張で行っていた友人に、ある映画のブルーレイを買ってきてくれるようお願いしました。
しかし友人、何軒かお店を探しても見つからず、諦めて買わずに帰ってきました。

誠品堂書店では、「その映画は店先に並ぶや否や売れてしまう」とのこと。
最近販売開始したばかりの映画なのに・・・o(゚◇゚o)

それでサイト主、しかたなくネットで発注。(届くまで2週間以上かかりました)

その映画がこれ、『我的少女時代』(英語タイトル:Our Times)
例によって英語字幕で。

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1990年代の台北、ビジュアルも成績もさえない平凡な女子高生の林真心(リン・ジェンシン)がヒロイン。
真心は秀才のイケメン非凡(フェィファン)に夢中なのですが、彼には学園のマドンナの美少女とつきあっている噂があります。
ある日真心は「不幸の手紙」を受け取りますが、お人好しで気の弱い彼女は破り捨てることができず、同じ手紙を書いて嫌いな先生や恋敵マドンナの他、校内不良グループのリーダー太宇(タイユー)の鞄に入れます。
ところが太宇は手紙を開いた瞬間事故に遭い、自責の念もあって真心は太宇のいいなりに。

マドンナが好きな太宇は真心に、イケメンとマドンナを引き離し自分たちがそれぞれと付き合おうと提案してきます。そんなこんなで一緒に行動していくうち、真心と太宇はお互いに惹かれあうようになります。

高校時代の終りに太宇は突然学校から姿を消し、それから歳月が流れ、大人になった二人が再会を果たすのは・・・
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物陰から憧れのイケメンをみる真心。

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イケメンと、学園のマドンナ

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ワルの太宇、こちらも結構イケメンです。


昔の王道の少女マンガの世界が、映画になったもの。 
ドジでお人よしで外見も普通な女の子が、ある日可愛く変身して、憧れていた男子から告白される。
これって昔のよくある少女マンガのストーリーそのもの。

友達とおしゃべりするのが大好き、ノートや筆箱には大好きなアイドルのアンディ・ラウ(今もスター)の写真を貼りまくるごく普通の女子高生で、メガネをかけて髪もとかさず、眉毛はゲジゲジのままで洋服のセンスもいまいちの真心。
ある日弟のガールフレンドの手ほどきで、突然可愛い女の子に大変身。

メガネを外して、前髪を降ろして眉毛を隠したら、あらら、憧れのイケメンくんが振り返るくらいの可愛い女の子になっちゃった。

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可愛く変身して憧れのイケメンに手紙を渡す真心

ちょっと笑えたのは、真心に「好きなスターは?」と聞かれて、太宇が「内田有紀」と応えたこと。
2003年大ヒットした台湾ドラマで、日本の少女マンガ『花より男子』を原作にした『流星花園』。 
内田有紀は『花より男子』の日本の映画のヒロインをやっています。
ちなみに『流星花園』で有名になった俳優(ジェリー・イェン)もこの映画にも出ています。

さらっと映画を見ての感想は、
この映画がなぜ2015年にそれほど熱狂的に支持されたのか、ちょっと不思議。(・・。)

確かに初恋の甘酸っぱさやら、青春の日々への懐かしさとか(あー昔こんなことしていた、とか)、最後までドキドキしながら見た、愛すべき映画です。
それでもDVD発売と同時に売り切れになるくらい、台湾の人の心をつかむ映画とは・・・。

この映画、主人公たちのキスどころか、手をつなぐシーンすらありません。初々しすぎる。
(つд⊂)ゴシゴシ

これはもしかして自分の英語力のせいかも。(年齢のせいといいたくないなぁ)
日本語字幕でみたら、すごく感動する映画なのかも。 

このお正月の日本人の海外旅行先は、ハワイを抜いて、台湾が一位だったとのこと。
そんなに人気なのに、台湾の映画やテレビドラマが全く日本に来ないのはなぜかしらん。

親日の国台湾の、昔の日本へのオマージュもちょっぴり含むこの映画、日本で公開されますように。




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by nyarcil | 2016-02-21 15:32 | 台湾 Taiwan | Comments(2)


野球のプレミア12、日本は結局3位で残念でした。

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すっかり過去の話になってしまいましたが、11月14日の日本対アメリカ戦を観戦しに台湾へ行ってきました

2泊3日の弾丸ツアーで、行く4日前にネットでチケット購入し、泊まるホテル(台北)に届けてもらうように手配しました。

台北に着いてホテルでチケットを受け取ったら、まずは試合球場のある桃園までの鉄道の切符を買いに台北駅へ。
ハイスピードレイルウェイ(HSR)、つまり日本の新幹線を導入して作った鉄道です。

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HSRの自動販売機で、言葉がよくわからないながらも問題なく往復の指定席の切符を買えました。簡単でした。

新幹線の車内も日本の新幹線とそっくりでしたが、違うのは駅の乗降口にある自動改札機。
こんな感じです。

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試合が行われる桃園の野球場に早めに到着。 
おかげで日本の先発ピッチャー、菅野が肩慣らしで遠投するのを見ることができました。

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これだけの距離を助走無しで投げて届くのは、さすがにピッチャー。

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こちらは、カメラの18倍ズームで撮影したそのときの菅野です。

サイト主たちの後ろの席にいた台湾の人たち、試合中に菅野が投げると「サンシン、サンシン!」と声を上げて、日本を応援していました。
(ありがとう!)

台湾の球場って、ペットボトルもビール缶も持ち込み可。
犬を抱いて観戦している人もいて、規制が緩くていいです。

試合はアメリカが先に点を入れて、2-1で追いかける状態で、5回にピッチャーを菅野から則本に交代しました。

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2番手ながら、則本も150キロを超える速球をばしばしなげて、アメリカ側は何もできず。
その後6回の日本の攻撃で、中田翔がスリーランを打って、5-2に逆転。

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日本側応援席は大歓声!
地元日本人学校の子供たちが日の丸の旗をふって大喜びしてました。

帰りのHSRの時間があって最後までは見れませんでしたが、結局この試合、日本が10対2でアメリカに勝ちました。


話が変りますが、今回使用したデジタルカメラは、最近買ったCASIOの1600Z。 

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スポーツ観戦のために、バッテリーの持ちが長く、連写ができて、18倍ズーム機能のあるものを選びました。 (それ以外はスマホのカメラで充分です)

特に18倍ズーム機能が、遠くの選手の様子や電光掲示板の文字を見るのに、望遠鏡代わりになってよかったです。

スポーツを撮るためのデジカメとして、選んでよかったです。(^^)











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by nyarcil | 2015-11-29 23:43 | 台湾 Taiwan | Comments(0)

最近台北に旅行に行った友人からのお土産です。
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台中で有名なお菓子、「太陽餅」。

新光三越で、この太陽餅がたくさん並べて売られていたそうです。 その理由はこれ
台湾で、「今一番、話題性の高いお菓子」というわけです。
(このブログみてくれていた友人に感謝!)

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この太陽餅、外側の皮は小麦粉を薄く何層にも重ねて焼かれていて、中には、麦芽糖や蜂蜜、練乳でつくったあんが薄く入ってます。 さくさくの皮ともちっとしたあんで、美味しかったです。

外側の皮がそれほど脂っこくなくて、あんの甘さもしつこくない。 日本人には食べやすい味です。 

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このお菓子、食べる時に気をつけないと、ひとくち齧るたびに外側の皮がぼろぼろ落ちてきて、そこらへんに飛び散ります。食べる前に下に何かを敷いておくとか、袋にいれたまま食べるとか注意が必要です。

ところで、このお土産をくれた友人、滞在したホテルが学生たちに占拠された行政院の近くだったため、デモがあった日の夜は外出できなくて、ホテルで夕食となってしまったとか。

デモそのものは整然としていて、街のひとも協力的で食べるものを差し入れしたり、泊まったホテルなど学生たちにトイレを貸していたりしていたそうです。 
雨が降った翌日に、道路一面に学生たちが干した寝袋が銀色に光っていて、印象的な光景だったそうです。

デモと離れたところは普通に観光も買い物もできたけど、夜あまり遊びにいけなくて、ちょっと残念。
「歴史的な出来事を見られたといえば見られたけどね」、とのことでした。




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by nyarcil | 2014-04-12 10:00 | 台湾 Taiwan | Comments(2)
最近のお気に入り
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台湾の新進アーティスト、emmaこと林俞槿 (リンシュージン)さんのブランド 『emma A party』のTシャツ。
先日台湾に旅行にいって、「台北の原宿」と呼ばれる西門町を歩いているときに買ったものです。

ウサギとか猫とかフレンチブルとかハスキーとか、目つきが悪かったり、アカンベしてたりの一癖あるキャラの動物たちがモチーフです。
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何かを思い出すなと思ったら、この作家さん、奈良美智さん賞賛の作家さんなのだそうです。
この人のイラストの動物たち、奈良さんの描く、ひねた目の女の子の絵に通じるものがありますよね。
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この人のイラストを一目で気に入って、Tシャツ3枚選んだところで、例によって相方シニアの牽制がはいって買物おわり。 トレーナーも買いたかったのに。 (-""-;)チッ

後で調べたところ、台湾の楽天にこの店のネットショップがありましたが、日本への発送は不可でした。残念。

このシャツを買ったお店は、MRT西門駅のすぐ隣にある「西門紅樓」にあります。
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もともと日本統治時代に公営市場として建てられた建物を、赤レンガのレトロな外観を保ちつつ内部を現代的に改装して、若いデザイナーたちに工房を提供するなど若者文化の発信地点になっています。

お店で接客してくれた若者は、日本語はダメでも英語が話せました。
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1世紀前の建築物を保存しながら、若い才能に作品を公表する場を与えているところ、いいなあと思いました。
そんな若い才能と、日本語ではなく英語で話をしたこと、いい意味で時代の変化を感じました。

「日本時代の古い建物を大切に使ってくれてありがとう」という気持ちもありますが、何よりこのアーティストの作品、好きです。 シュナウザーの絵も描いてほしいものです。

普通の観光だけじゃなくて、こんな台湾の新しい才能を発見しに、西門町に行くのもいいと思いますよ。
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by nyarcil | 2013-12-18 22:21 | 台湾 Taiwan | Comments(4)
日本未公開の2011年の台湾映画
『不一樣的月光 : 尋找沙韻  Finding Sayun』

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『セデック・バレ』に続いて、日本に関係のある台湾映画のご紹介。
とはいっても日本未公開で、今後も公開されるかどうかわからない映画。(2013年6月現在)
台湾盤DVDを、英語字幕で見ました。

タイトル『不一様的月光』は、「一様(同じ)でない月光」、又は「様々な月光」。

副題にある 「Finding Sayun(サヨンを探して)」から分かるように、戦前の「サヨンの鐘」の逸話をモチーフにしています。
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日本でもかつて、『サヨンの鐘』という映画がありました。 昭和18年公開で、李香蘭が原住民族の少女サヨンを演じています。 エキゾチックでなかなかいいです。

「サヨンの鐘」とは、昭和13年の日本統治下の台湾で実際に起きた、タイヤル族の少女サヨンの遭難事故の話。
山奥のリヨヘン社に駐在する日本人巡査にある日召集令状が届き、急ぎ下山することになった。 当時の巡査は地区の学校の教師も務めていて、面倒見の良いその巡査のために、教え子たちがそれぞれ巡査の荷物を背負って一緒に下山することになった。 17歳の少女サヨンもそのなかの一人だった。 一行は悪天候のなかを出発したが、豪雨のために増水した川を渡る際、サヨンは足を滑らせて激流にのまれ、命を落とした。

恩師のために若い命を犠牲にした原住民族の娘の話が新聞に載り、日本の台湾総督府はサヨンの慰霊のために遭難現場の近くに鐘を建てた。 その鐘は「サヨンの鐘」と呼ばれた。
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この話が日本にも伝わり、『サヨンの鐘』というタイトルで西條八十作詞、古賀政男作曲の歌が作られ、渡辺はま子が歌ってヒットした。 この曲は『月光小夜曲』というタイトルで、中国語の歌詞が付けられて、今も台湾などで歌われている。

2011年の『不一様的月光』(サヨンを探して)のストーリーは、大学で映画を専攻する女子学生が、サヨンについてのドキュメンタリー映画を制作するためにサヨンの部族が住む町を訪れ、サヨンが遭難したとき一緒に居たという老人と、その孫の高校生たちと一緒にかつてサヨンが歩いた道を辿る、というもの。

ほとんど無名の俳優、または素人を使った作品ですが、『セデックバレ』で主演した林慶台が、彼の本来の職である原住民の町の教会の牧師役で出ています。 また、『海角7号』ではナレーションでの出演だった蔭山征彦が、サヨンの恩師の日本人巡査を演じています。

「サヨン」がキーワードになっているけれど、この映画のテーマは実際のところ、現代の台湾を生きる原住民族の「ルーツへの想い」、あるいは「故郷への想い」なのだと思う。

死ぬ前にもう一度自分が育った故郷の村を見たいという原住民の老人の強い想い。それを叶えるために4日間かけて山を歩く孫とその仲間たち。
ようやくたどり着き、草が高く生い茂りかつての人が住んだ跡もない村に立ち、先祖の霊に語りかける老人。 その言葉のひとつひとつが、周りで聞く若者たちの心に浸み入っていく。

山から戻ったあと、老人は死に、高校生の孫や仲間たちは自分たちの進路に真剣に向かい合う。
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映画としては最後の30分、つまり老人と若者たちがサヨンの道を辿るところがすべてだと思った。

そこに至るまでは、学生が作っているドキュメンタリという設定もあって、故意にか素人っぽい作り。
高校生たちの日常や恋愛を描いているところがたどたどしくて、バックに流れるギターの音色も古臭い。

それが山を歩くシーンに入ってから、急に展開が早くなって目が放せなくなり、一気にエンディングへと。

多少の欠点があっても、見た後にとても清々しい気持ちになれる映画。
ハデさはないけれど、日本人には懐かしく、心洗われる映画なのです。

さて、サイト主がこの映画で特に強い印象を受けたのは、老人の高校生の孫を演じる高校生役の男の子。
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本物のタイヤル族の曹世輝くん。(原住民族名:尤幹巴尚 YUKAN BASAN)。
映画を撮ったときは役と同じ普通の高校生で、今は大学で映画制作の勉強をしているそうです。

「昔のすれていない男の子って、こんな感じだったなぁ」  (*´д`*)
はにかんだ笑顔が純粋できらきらしている、心温かく逞しい男の子。

若いアイドルに全く興味のないサイト主でも、Yukanくんを見るためだけにこの映画DVDを繰り返し見そう。
<(; ^ ー^)

この映画が日本でも公開されたら、Yukanくんは日本の女の子たちに人気が出ると思うのだけど。
それとも今の若い子には、こういうタイプの男の子はオールドファッション過ぎるのかなぁ。

何はともあれ、この映画、いつか日本でも公開されますように。
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『不一様的月光』 映画予告編
http://www.youtube.com/watch?v=-aarI40ssWw
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by nyarcil | 2013-07-08 23:59 | 台湾 Taiwan | Comments(2)
2011年の台湾映画、『セデックバレ』。 (原題: 賽德克·巴萊 /Seediq Bale)
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この映画、絶対日本で公開されないだろうと思って、先に中国語版のDVDを手に入れてました。
首狩りの残酷シーンがあると聞いていてなかなか見る気になれないまま、あれれ、いつの間にか日本で公開になっていた。(4月20日から公開)
ゴールデンウィークにやっとDVD、見ました。 英語字幕ですが、日本語も多く出てきます。

「霧社事件」という、日本統治下にあった台湾で昭和5年に実際に起きた、原住民族(生蕃)の日本人襲撃事件を題材にしています。

統治する日本人警官の横暴に不満を持った生蕃6社(社=部族)が、マヘボ社のモーナ・ルーダオを首領として、霧社集落にある小学校の運動会に集まった日本人を襲うまでが第1部。
鎮圧しようとする日本軍への生蕃のゲリラ戦、日本側についた生蕃との生蕃同士の激しい闘いから事件の終結までが第2部。

タイトルの「セデックバレ」とは、原住民族の言葉で「高山の真なる人」という意味。

一言で言うと見ごたえ満載の、いい映画、です。
台湾映画史上最高額の製作費をかけて作られただけのことはあって、映画としてよく出来ています。

主役のモーナ・ルーダオ役の林慶台は本物の原住民男性で、本職は俳優ではなく教会の神父さん。 圧倒的な存在感とカリスマ性があって、この人が主役を演じてなければこの映画は成り立たなかったではないかと思うくらい。
それに比べると、映画に出てくる日本人俳優たちのなんと薄っぺらなことか。(-""-;)
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あっ、別に安藤正信さんがどうとかいう気はなくて。ただ原住民男性とくらべるとどうしても迫力にかけるのです。
山野を自在に駆け回る原住民の男性、子どもまでもがかっこいいのです。

心配していた残酷シーンは思っていたほどでなく、ときどき目をそらす程度で大丈夫でした。 
近代では、戦いは刀よりも銃撃戦が中心なのですね。

個人的には、原住民族の習俗(男女の顔の入れ墨、男性の衣類、狩りのやり方など)がリアルで、もともと台湾の原住民族に興味を持っていたサイト主は、最後まで飽きずに見ました。

ただ、何といっても長すぎる! 1部2部合わせて4時間半。 特に2部の戦闘シーン、半分くらいカットしてもいいのでは。
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さて、以下はこの映画の民族的歴史的な背景とか、いろいろ。

台湾の原住民族とは、もともとマレー半島辺りから渡ってきたインドネシア系の民族で首狩りの奇習を持つ。 そのなかでも「生蕃」とは昔ながらの生活・習慣を守って暮らしている人々のことで、多くは山に住んでいる。

映画にあるように、人の首を取らないと部族の真の男として認められないとか、死後に先祖のいるところにいけないとか(他にもいろいろあって)、敵対する部族同士でやりあっていた。

それが、ときどき里に下りてきて、台湾人つまり先祖が中国南部から来た漢民族系住民を襲うので、台湾人にとっては恐ろしいことこの上ない。

台湾人が生蕃の首狩りのことを「出草」と呼ぶのは、草のなかを音も無く人に忍び寄り、突然目の前に現れて、襲ってくるから。
生い茂る草の中から突然すっくと人が立ち上がり、蛮刀を一閃。
おーこわ!  ((((;゚Д゚)))))))

台湾を統治する清政府も、この悪習を止めさせるためいろいろしたが、困難だった。
(ちなみに、呉鳳という清の役人が原住民に首狩りをやめさせるため自らの命を犠牲にした話、戦前の日本の教科書にもでてきます)

そんなとき、明治のはじめ、台風で台湾に流れ着いた沖縄の漁師たち50人あまりが生蕃に惨殺される事件(牡丹社事件)が起きた。 日本が抗議すると、清政府は「化外の民がしたことは責任が取れない」と突き放し、日本が台湾に出兵する一因となった。

日清戦争で日本が勝ち、台湾が本格的に日本の領土となると、日本の台湾総督府は原住民族に首狩りの風習をやめさせるため、教育や医療の普及、生活での教化、農耕の指導などさまざまな理蕃政策をとった。
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理蕃政策のひとつに、「部族の頭目を日本に来させて観光させる」というのがあって、この映画の主役モーナ・ルーダオも日本に来ている。
1ヶ月以上滞在して観光のほかに横須賀や呉の軍の施設や軍艦や大砲を見ているのだ。
だから、モーナ・ルーダオは日本の強大な軍事力を知らないわけでなく、最初のゲリラの局地戦で勝っても、いずれは日本軍に制圧されることを知っているはずなのだ。

それでもいろいろな事情が重なって、自分たち部族の勇士としての誇りを守るために、事件を起こさざるを得なくなるのだ。
統治する日本側にもいろいろ悪いところがあるので、やむにやまれず、というのが理解できます。
映画にはないけれど、労役の賃金がちゃんと支払われてなかったとか、警官が特定の部族だけ優遇したとか、長い理蕃政策のうちに末端では綱紀が乱れてしまっていたのです。

映画『セデックバレ』は、日本人を一方的に悪く描いているわけでなく、日本人も原住民族も、人間として比較的公平に描いています。

人間ドラマとしても丁寧に描かれています。
特に、生蕃出身で学校を出て警官となり、出身部族の蜂起に巻き込まれて最後は自決を選ぶ花岡一郎・二郎の、「死んだら日本の神社に祀られたいのか、それとも部族の先祖のもとへ行きたいのか」と尋ねられて苦悩するところ、二郎が「生蕃に戻るのは嫌だ」ともらすところ、遺書を日本語で壁に筆書きするところ、などちょっと胸うたれました。
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考えてみると、台湾人が全然出てこなくて、言語も原住民語の映画、台湾で大ヒットするのも珍しいものです。
監督は『海角7号』で有名なウェイ・ダーシェン監督。 台湾人です。

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ビビアン・スーのお祖母さんは原住民族のひとだそうです。

もうひとつサイト主に印象に残ったことは、映画の中に出てくる日本軍の飛行機がすごくかっこよかったこと。
複葉機だったので、おそらくは九二 式戦闘機。
機体に日の丸をつけたこの飛行機が飛行場を飛び立つところ、緑濃い山々の上を滑空するところなど、ほれぼれ見とれてしまった。
(ё_ё)
こんなレトロな旧陸軍の戦闘機が空中高く舞う姿、なんで日本の映画でみれなくて、台湾の映画で見れるんだろう。

台湾の歴史・台湾原住民族に興味のある人の他にも、昔の日本の戦闘機が見たい人にもおすすめ、の映画です。
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by nyarcil | 2013-05-10 23:56 | 台湾 Taiwan | Comments(6)

修学旅行は台湾に

昨日3月6日にこの記事↓を読んだとき、「ああ、やっと」と思ったのはサイト主だけではないと思う。

震災追悼式典で台湾代表、指名献花へ 昨年の一般参加から待遇見直し
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130306/plc13030610280010-n1.htm

東日本大震災(2011年3月11日)が起きてからもうすぐ2年。
大震災のあと日本には世界中から義援金が送られて、そのなかで200億円とずば抜けて多くのお金を送ってくれたのが台湾。
それに対して、国として中国その他の国の新聞に義援金への感謝広告を出しても、台湾には出さず(結局日本人の有志が寄付を集めて出した)、大震災一周年追悼式典に出席した台湾代表を、来賓席ではなく一般参加席に座らせ指名献花から外す等々、非礼を重ねる民主党政権。

あのときは、台湾のひとたちに申し訳ないというか、ほんと日本人として情けなかった。_| ̄|○

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写真:有志のひとたちがお金を出して、台湾の新聞に出した感謝広告。

ミンス党、もう二度と政権取ろうなんて思ってくれるな!

そんなこんなで、今回は台湾のちょっといいお話。
二ヶ月くらい前に、ある会合で聞いた話。

**********************************************
昨年中国のいたるところで反日運動が起こって、修学旅行先を中国にしていた日本の高校の多くが、行き先を他の国に変えることになった。

行き先を台湾に変えた某高校の生徒が、李登輝元首相に駄目もとで手紙を書いて講演をお願いしたところ、李登輝さんはその申し出を快く受け、台湾に来た高校生たちに、日本という国が持つ良さや日本人の美徳について語り、「日本人であることを誇りに思いなさい」とのメッセージを伝えた。
生徒たちはもちろん大感激。
その後他の高校からも相次いで講演の依頼が来て、李登輝さんはそれらを全部受けて(がん手術の後だったにも拘わらず)、何十校もの日本の修学旅行生たちに話をしたのだそうだ。

以前は左翼系の先生たちが、修学旅行の行き先を中国や韓国に決めて、日本の侵略とか戦時中の日本軍がした残酷行為を展示した戦争記念館とかばかりをまわらせて、おかげで生徒たちはどんより、重い気持ちで帰ってくることが多かったのだそうな。 (´Д`|||)

それが台湾に行くと、「海外旅行って、こんな楽しいものなんだ!」となって、生徒たちの帰るときの顔色が全然違っているのだそうな。
*\(*^▽^*)/*

李登輝さんの話だけでなく、どこにいっても台湾の人たちが温かく歓迎してくれて、皆楽しい時間をすごし、明るい気持ちで帰ってくることになるのだ。

サヨク先生、涙目 (´;ω;`)
**********************************************

李登輝さんや台湾のひとたちに感謝!です。

最近の中国本土は大気汚染がひどくて、中国を修学旅行先に選ぶ高校はますます少なくなるはず。
台湾に修学旅行に行く高校が、もっともっと増えるといいなあ。

でも李登輝さん、どうか御身体をお大事に。
あまり無理をなさらないで少しでも長生きされますように。

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台湾映画『海角七号』、日本と台湾の60年前と現在をつなぐ物語。
李登輝さんもおすすめの心温まる映画です。

*ついでにお知らせ
「第二回台日文化交流」が、4月6日(土)7日(日)東京・池袋西口公園で、開催されます。
売上の一部は東日本大震災復興支援に寄付されるそうです。
http://loco.yahoo.co.jp/event/e5c56b42a5fb23927ca5a6f62771f12d65763cfd/
台湾の味と芸能が楽しめるそうです。
もちろんサイト主は本場台湾料理が目当てで行きますよ。
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by nyarcil | 2013-03-08 00:38 | 台湾 Taiwan | Comments(0)