静岡生まれ東京下町育ちのミニシュナの日常と里帰り


by nyarcil
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『判事ディーと龍王 Young Detective Dee 3D』 レビュー


日本ではまだ公開されてませんが、香港版ブルーレイディスクを取り寄せて、英語と中国語の字幕で一足先に観ました。
だからこれは日本のブログでの最初の映画評です、多分。 (^∀^)(やったね!)

英語タイトル:『Young Detective Dee: Rise of the Sea Dragon』
中国語タイトル:『狄仁傑之神都龍王』、日本語タイトル:『判事ディーと龍王』 134分です。(狄仁杰は中国語簡体字、狄仁傑は繁体字です)
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前に紹介した『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』の2作目で、前日譚、つまり若かりし頃のディー判事の活躍です。
主役のディー・レンチェ(狄仁杰)役が、アンディ・ラウから若手のマーク・チャオに代っています。
 
「唐時代のシャーロックホームズ」と言われる実在した判事ディーが主人公ですが、推理は二の次です。 
次から次へとワイヤーを使ったカンフーアクションが続き、海から突如現れる巨大怪獣との立ち回りなど、CGをフルに使った冒険活劇映画です。 
展開が早くて、とにかく見始めるとひきこまれて、あっという間に最後まで見てしまいました。 
さすがツイ・ハーク監督です。ちなみにアクション監督は前作のサモハンキンポーから、ユンピョウ(元彪)に代わりました。 (ユンピョウ、ちょっと懐かしい)

まずは、ストーリーをご紹介。
時代は唐の後期、7世紀後半。 今回は則天武后が皇后だった時代で、若きディー・レンチェが大理寺(中央裁判所)に職を求めて、地方から洛陽に上がってくるところから始まります。
その頃、海を越えて戦いのため出帆した唐軍の船団が、海で正体不明の巨大怪物”Sea Dragon"に襲われ難破する事件があり、大理寺のユチ司法官が怪物について調べるよう皇后から直々に命令を受けてました。
人々はこの恐ろしい海の怪物を伝説の『龍王』と畏れ、都ではその怒りを鎮めるための祭儀を行うことになり、都一の名妓イン・ルイジ(銀督姫)が選ばれます。 
偶然ルイジを誘拐しようとする計画を知ったディーが誘拐犯たちからルイジを守り安全な場所に移します。しかしそこでルイジの前に半魚人のような怪物が現れルイジをさらおうとするのですが、実はこの半魚人は毒を盛られて姿を変えさせられたルイジの恋人だったのです。
半魚人を追って仮面をつけた悪人たちの一団もやってきますが、ディーとユチ司法官によってルイジは守られ、どちらも退けられます。 
ルイジから半魚人が元は人間だと聞いたディーは半魚人を見つけだし、仲間の見習い医師の助けもあって、何とか半魚人を元の人間の姿に戻すことに成功。ことの真相を聞きだし、そこに海の巨大怪獣を操る東島人の国家転覆の陰謀があることを知るのです。
このあとディーとユチ司法官たちは皇后の命を受け、悪人たちの根城の孤島に乗り込み首謀者を倒し、帰途の海上では巨大怪物”Sea Dragon"と対決することになります。
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国際都市であった唐の首都、洛陽を舞台にしていることもあって、出てくる人たちは漢人ばかりではありません。 ディーと一緒に戦うユチ司法官も医師見習い沙陀忠も純粋な漢民族ではありませんし、ルイジの出自も扶余(唐が当時戦争していた百済)だったり、当時の歴史地図をちょっと思い出し興味深かったです。

国際色豊かな映画ですが、特に感じたのは、映画の美術に日本的な意匠が多く使われているということ。
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このルイジの背景のお城、中国のお城というより、戦国時代の日本のお城ですよね。 
(天守に載っているのは金のシャチホコ?)

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ルイジが晴れの舞台で踊り舞うシーン。舞台背景の、ちょうちんが幾段にも並べられているセット、日本人から見るとどこかで見たような。 ルイジの髪形もちょっと日本的。

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皇后の後ろに控える宮廷の衛兵たちが身に着けているのは、日本の戦国時代の甲冑にそっくりです。

他に、この映画の見所。
ツイ・ハーク監督は、アクションもさることながら、女性を美しく描くことでもピカイチの監督だと思います。
ルイジが緋色の衣をひらめかせ、艶かしく琵琶を奏でる姿は本当に天女のようです。

この映画の男性俳優もイケメンぞろいです。 
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ユチ司法官(中央)はEXILEの TAKAHIROに似ています。右の医師見習いの沙陀忠役もカジュアルな二枚目。(ケニー林、だそうです)

美男美女がこれでもかと出てくるので、そういう点でも「眼福」の映画です。

予告編はこちら
3D映画なので、是非劇場で見て、その効果を確認したいです。

<閑話休題>
このブログ書く参考に、いくつか海外のレビューを見てみましたが、サイト主が「半魚人」に例えた化け物のことを「Kappa」、海の巨大怪獣のことを「Kaiju」と書いているレビューがあって、こういう日本語が海外でも広く知られていること、改めて知りました。 半魚人を「Walking-sized monster」と書いているレビューもあって、これはちょっと笑いました。 
映画の英語字幕で、ルイジの説明が「courtesan」(高級娼婦の意味)とあって、中国語字幕で何と書いてあるかみたら、「花魁」。 この言葉、中国語でも同じような意味をもっているのですね。
そんなこんな、日本で公開されたときどんな言葉で表現されるかも興味津々です。

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Commented by nekotama at 2014-03-03 11:04 x
金のシャチホコ・・・すると舞台は名古屋きゃーも?
hyarcilさんはいいなあ。
英語、中国語わかるんですね。
私は猫語も犬語もサッパリですワン。
花魁て、日本特有の言葉ではなかったのですね。びっくり!
Commented by nyarcil at 2014-03-03 11:54
nekotama様
中国語は実はそれほどわかりません。辞書ひきながら、です。でも地名は中国語だとわかりますよね、Luoyangが洛陽、Fuyuが扶余だとか。 英語でみると、”花魁”を”flower girl”と訳しているところがあって、でもflower girlって単なる花売り娘じゃないかな、と思うのですが。 英語でもそんな意味があるのかしらん、と思いながら見ました。
by nyarcil | 2014-03-02 23:27 | My Favorite | Comments(2)